定型文を簡単に入力(Autohotkey)

日常定型文を毎回打つのは手間じゃないですか?

Windowsだと、Autohotkeyを使って定型文を便利です。

辞書登録だと、1文なら時短入力できますが、改行を含む複数の文の登録はできません。

Autohotkeyなら特定のキー入力で、複数文の定型文を簡単に入力することができます

Autohotkeyを使用した定型文の入力方法を紹介します。

今回の記事でわかること
  • Autohotkeyを使用した定型文の高速入力方法
  • 辞書登録ではできない複数分の定型文の入力方法
目次

Autohotkeyとは

キー入力を割り当てることができるツールです。

2003年からある歴史のあるフリーソフトです。

Autohotkeyのスクリプトを作成して、作業を効率化しています。

日本語のWikiの記事内容が充実していて、使用方法を調べるのも簡単にできます。

定型文のスクリプトの書き方

スクリプトは「.ahk」という拡張子で書きます。

スクリプトは以下のようにします。

ホットストリングという機能を使って、定型文を入力できるようにします。

::(定型文に変換するため文字)::
ClipSaved := ClipboardAll
text = (定型文)
Clipboard := textSend 
SendRaw %Clipboard%
Sleep, 50
Clipboard := clipSaved
ClipWait
# clipSavedの開放
clipSaved =
Return

使用しているAutohotkeyの機能は以下の通りです。

::(XXX)::

ホットストリングというユーザーが特定の文字列をタイプしたときにアクションを発生させられる機能

Clipboard

クリップボード。クリップボードに特定の文字をコピーすることができます。

ClipboardAll

クリップボードの内容すべて

:=

代入演算子

^

Ctrl。「^v」でCtrl+Vのことで、貼り付けです。

SendRaw

キー送信

Sleep,[msec]

指定したmsec分スリープ

ClipWait

クリップボードの内容がテキストとして読み取れるものになるのを待つ

高速化のコツは、クリップボードに登録してから貼り付けることです。

Clipboardの挙動が怪しい場合は、Sleepの時間を調整してください。

うまく行かない場合は、入力は遅くなりますが、以下のように定型文をSendで直接入力する方法で、うまくいく場合が多いです。

::(定型文に変換するため文字)::
Send,(定型文)
Return

メールの定型文

メールの定型文を作る例です。

::maill;::
ClipSaved := ClipboardAll
text = `nいつもお世話になっております。`n〇〇です。`n`n`n`nお手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
Clipboard := text
Send ^v
Sleep, 50
Clipboard := ClipSaved
Send,{Up}
Send,{Up}
Return

「maill」と入力すると、メールを打つときの定型文を入力することができます。


いつもお世話になっております。
〇〇です。



お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

「::mail::」で「mail」を入力してら、指定したアクションが実行されます。

ホットストリングに指定する文字の選択のポイント

入力する文字は、普段打つ文字にしない。

今回の場合、「mail」とすると、本当に「mail」と入力した場合に、変換されてしまいます。

クリップボードに登録せずに、以下のようにすると、1文字つづ入力される形になって入力が遅くなるので、不便です。

Send,`nいつもお世話になっております。`n〇〇です。`n`n`n`nお手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

自動起動方法

スタートアップに使用したい「.ahk」のファイルを置くと起動時にAutohotkeyのスクリプトが有効になります。

Windows ロゴ キー  + R キーを押し、「shell:startup」を入力して「スタートアップ」フォルダを開いてください。

「スタートアップ」フォルダにスクリプトを入れてください。

これで次回起動から自動起動します。

定型文が増えてきたときの整理方法

1つのスクリプトに定型文をまとめていると、行が長くなりすぎてどこにあるのかわからなくなります。
そんなときに、定型文のスクリプトを分類ごとに分けると便利です。

例えば、メール用、議事録用など、日々の業務の分類ごとに分けます。

スクリプトから別のスクリプト読み込めるようにすることができます。

この機能を使って、Autohotkeyを起動させるメインのスクリプトを1つ用意して、メインのスクリプトに複数のスクリプトを読み込めるようにします。

#Include mail.ahk
; その他の定型文
#Include xxx.ahk

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次